今回は、Photoshop(フォトショップ)を用いて、写真の一部の明るさを調整する方法をご紹介します。
まずは、写真を加工する前に必要な知識として、「レイヤーマスク」の説明をいたします。
レイヤーマスクとは
はじめにレイヤーマスクとは、何なのかを説明します。
今回のように、画像の一部を切り抜いて写真の明るさを調整したいと思うとします。画像のそのものに加工してしまうと、後で修正などが必要になった場合、一部明るくした部分を元に戻すことができません。

レイヤーマスクのイメージ図1
そのようなことを防ぐために、「レイヤーマスク」を使います。「レイヤーマスク」とは、選択範囲を用いて画像の一部を一時的に切り抜いたように見せる機能です。その名の通り、レイヤーの上にマスクを被せるイメージです。レイヤーマスクは一時的に不要部分を非表示(マスク)にする機能ですので、必要であれば画像を元の状態に戻すことができます。

レイヤーマスクのイメージ図2
レイヤーマスクは、「ブラシツール」を使います。レイヤーマスクの部分をブラシツールで「黒」に塗ると、黒い部分が写真を覆いかぶし、白い部分だけが表示されるようになります。
レイヤーマスクのイメージ図3
写真の一部の明るさを調整する方法
では実際にやっていきましょう。今回は下記の画像を使って、被写体部分を明るくしたいと思います。

元画像
まずは、Photoshopを立ち上げ、レイヤーパネルにある「塗りつぶしまたは調整レイヤー」を選択します。
続いて、塗りつぶしまたは調整レイヤーの中の「トーンカーブ」を選択します。
元の画像を下記のように(明るさは自身で適度に調整してください)少し変化を加え、明るくさせます。
すると下記のような感じで、画像全体が明るくなります。

トーンカーブを画像全体に適用した場合
一旦全体に反映されたトーンカーブを無くすため、「トーンカーブのレイヤーマスク」を選択し、「MAC:command+i(Windows:ctrl+i)」を実行します。すると白と黒が反転し、黒のレイヤーマスクになります。
そうすると一旦、トーンカーブの効果が反映されなくなり、元の画像の状態に戻ります。
ここで、ブラシツールの登場です。描画色が白色なのを確認して、トーンカーブを反映させたいところだけブラシツールで塗っていきます。
あとは拡大しながら、細かく塗っていきます。完成に近づくにつれ、下記のように獅子の部分だけが白で周りが黒になっているのがわかると思います。
もしはみ出してしまった場合は、ブラシツールの描画色を黒に選びなおし、はみ出した部分をブラシツールで塗っていけば大丈夫です。
beforeとafterで比べてみたら、こんな感じに仕上がりました!!
まとめ
Photoshopのレイヤーマスクを用いた、写真の一部の明るさを調整する方法をご紹介しました。
ぜひ一度挑戦してみてください!
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