みなさん「フレーミング効果」という言葉を聞いたことがありますか?
「フレーミング効果」とは心理学用語で、同じ状況なのに、表現の仕方次第で受ける印象を変えることができる効果のことです。
例えば、
A子
A子
という風な感じで同じ状況なのに表現の差だけで、まるで受ける印象が変わりますよね。そのことを心理学の世界では、フレーミング効果と呼びます。
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フレーミング効果の事例
フレーミング効果は、1981年に行動経済学者のダニエル・カーネマン氏と、心理学者のエイモス・トヴェルスキー氏が共同研究の末に発表したものです。現在はマーケティング分野でよく応用されているものになります。このあたりのことを知っているだけで、広告のキャッチコピーに使用したり、デメリットをメリットに変えることもできます。それでは一部事例をご紹介します。
フレーミング効果:事例①
・タウリン 1g 配合
・タウリン 1000mg 配合
あの大手の大正製薬が実際にキャッチコピーで使っているものです。「タウリン1000mg配合!リポビタンDー!」でお馴染みですよね。1000mgの方が多くのタウリンがリポビタンDに入っていることを消費者に訴えるのには、いいフレーズです。
フレーミング効果:事例②
・50%OFF!
・2つ購入で1つ実質無料!
「50%OFF!」と単純に告知するのでなく、「2つ購入で1つ実質無料!」と書かれた方が、なんだかお得な感情になり、思わず買ってしまいたくなる事例です。
フレーミング効果:事例③
・脂肪分1%の肉
・脂肪分99%カットの肉
言っていることは全く同じことなんですが、「脂肪分99%カットの肉」の方がなんだかいい印象を与え、実際にそちらを選んでしまう人が多いというデータも出ています。ちなみに「脂肪分99%カットの肉」を「脂肪分98%カットの肉」にしたとしても、たいていの人は「脂肪分98%カットの肉」の方を選んでしますのです。
フレーミング効果:事例④
・コロナ感染で重篤(じゅうとく)化するのは10%
・コロナ感染でも90%は症状が軽い
2020年のコロナ禍の中では、上と下の印象は全然違うもののように感じますよね。
まとめ:【心理学】フレーミング効果とは?具体的な事例を紹介
フレーミング効果は使う分にはいいですが、自分以外の人が巧みに使用しているケースも少なからずあります。どんな情報でも、人を引き付けるために各々が情報発信していますので、安易に情報を信じるのではなく、自分の中で一旦考え、情報を見極める必要があります。受け取った情報がフレーミング効果になっているかもしれませんし、情報を受け取る際は注意しましょう。
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