先行きが不安で投資を始めたいけど、何からはじめていいのか悩みますよね。
タコ
まずは投資するにあたって、自分の中である程度の知識を身につける必要があります。投資についての基礎知識がないと、「投資」と「ギャンブル」の違いもわからないままだと思いますし、投資をしたとしても証券会社の言われたままで高額の手数料を取られるということもあると思います。まずは「なぜ今投資する必要があるのか?」という初歩的な切り口から、「どのようなものに投資すればいいのか?」という具体的な所まで、全体的に解説していきたいと思います。
解説するにあたり、今回はこちらを読ませていただき、参考にさせていただきました。

貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス(著:横山光昭)
Contents
なぜ今投資が必要なのか?
時代の変化
現在、日本人の平均寿命は世界で一番長い84.2歳(出典世界保健統計(WHO)2019年)です。2040年代には人間の平均寿命は100歳に到達されると予測されているデータまであります。
また日本の金融庁では、「老後資金は公的年金のほかに、一人あたり平均2000万円が必要」という内容が公表され、一時話題となりました。さらに、追い打ちをかけるように、2019年現在では預金金利が最も高いとされているネット銀行の5年もの定期でも預金金利は0.35%、地方銀行に至っては0.01%なんです。
そんな人生100年時代の現代を生き延びるには、資産を増やす投資が必要ではないでしょうか。
貯金+投資を同時に行う
そもそもですが貯金をする意味は、目の前のピンチを切り抜けるためのお金をつくることです。一方、投資をするのは、将来を豊かに過ごすためのお金をつくるためです。
結論から申しますと、「貯金しながら、できる範囲で投資をスタートさせること」です。投資と同時に貯金する意味は、怪我などのトラブルで突発的に費用がかかる事象が発生すると、せっかく投資に回していたものを手放さないといけない状況になる恐れがあります。そうなるとせっかく投資していても、意味がありませんので、貯金と投資を同時に行うのです。
お金に対する意識が変わる
実際に投資を始めることで、今まであまり興味がなかった世の中の動きに敏感になり、新たな投資信託の商品がでるとチェックするようになります。結果、自身のファイナンシャル・リテラシーの向上につながります。
初心者が始めやすい投資とは?
投資はネット証券で始めよう
ネット証券で口座開設する理由は二つです。一つ目は、何と言っても手数料が安いということです。二つ目は自宅で手軽に申し込みが可能ということ。ネット証券の中で、本書では特に「楽天証券」と「SBI証券」をオススメしています。
- 楽天証券メリット・・・楽天銀行の口座や楽天カードと連帯させれば、様々なメリットがあり、楽天市場などで使えるポイントがもらえます。
- SBI証券メリット・・・ネット証券の中で口座数が最も多い。住信SBIネット銀行の口座と連帯させれば、様々なメリットがあります。夜間取引も可能です。
ネット証券の口座を作る際に聞かれるのですが、口座の種類は「源泉徴収なしの特定口座」でOKです。
投資は年間20万円以上の利益を出すと、確定申告し税金を納めないといけません。その際の内容をまとめたものが「年間取引報告書」という書類が必要になります。その書類を証券会社の方で作ってくれるのが「特定口座」で、無いものが「一般口座」です。
あと「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の意味は下記の通りです。
- 源泉徴収あり・・・必要な手続きを証券会社が代行してくれるので、確定申告の必要なし。
- 源泉徴収なし・・・必要な手続き(確定申告)は自分で行う。
先ほど述べた「源泉徴収なしの特定口座」の内容をまとめると、無駄な税金を払わず、さらに「年間取引報告書」を証券会社の方に作ってもらい、自分で簡単に確定申告を行うということになります。
初心者の投資は「楽天・全世界株式インデックスファンド」
世の中にはたくさんの投資があります。株式、債券、外貨預金、FX、金やプラチナ、不動産投資信託などさまざま。本章では、初心者に特におすすめしているのが、楽天・全世界株式インデックスファンドです!
インデックスファンドとは、特定の指標(インデックス)と同じ値動きするよう運用される投資信託のことです。
楽天・全世界株式インデックスファンドのメリット
- 世界49カ国、約8000の株式銘柄に分散投資できる。(2019年8月末時点)
- 利回りが比較的高く、過去の実績でみると、平均年率6%程度のリターンを確保できている。
- 類似の商品に比べて、純資産額が大きく、信頼性が高い。
- 信託報酬が低く、コストパフォーマンスが高い。
楽天・全世界株式インデックスファンドを買うだけで、全世界の株式に分散投資でき、リスクをおさえつつ納得のいく利益を得ることができます。(もっと詳しい説明は本書に記載されています。)
つみたてNISAとiDeCoを利用
インデックスファンドは、通常口座(課税口座)で買えますが、「つみたてNISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」という制度を利用して購入すれば、節税効果を得ながら資産を増やすことができます。
国は国民一人ひとりが金融機関への預貯金から、投資信託などの購入へと資産運用の方法へシフトチェンジさせるため、「つみたてNISA」や「iDeCo」のような非課税制度ができました。せっかく政府が非課税制度をつくっているので、それを使わない手はありません。
タコ
つみたてNISAとは?
つみたてNISA(少額投資非課税制度)は、2018年1月にスタートした新たな制度で「専用の口座で、積立で投資信託を買った場合、それによって得られた利益には20年間、税金がかからない」というものです。
つみたてNISAの非課税投資枠は、年間で最大40万円の最長20年の枠なので、トータルで最大で800万分の投資信託を積み立てることが可能です。仮にそれを5%の利回りで、運用したとすると20年後に得られる利益は約570万円あり、課税口座なら約20%の税金(約114万円)がかかりますが、つみたてNISA口座なら全額免除されます。
iDeCoとは?
簡単に言うとiDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分で入る「もう一つの年金(私的年金)」というイメージであり、年金が受給年齢に達しないと支給されないのと同様、原則60歳まで売却し現金化(出金)することができません。
つみたてNISAとiDeCoを比較
種類 | つみたてNISA | iDeCo |
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上60歳未満 |
投資期間 | 最長で20年 | 60歳まで(運用は10年延長可能) |
運用可能商品 | 金融庁が認めた、投資対象に株主が含まれる投資信託とETF | 株式、債券、金、REIT(不動産投資信託)等に投資する投資信託や定期預金等 |
節税効果 | 運用で得た利益は全額非課税 | 掛金は全額、所得控除運用で得た利益は全額非課税。受け取り時にも控除がある |
月々の最低投資額 | 金融機関によって異なる。1000円から可能なことが多い | 5000円 |
年間の投資可能額 | 40万円(20年間で合計800万円) | 加入者によって異なる。自営業者81.6万円、専業主婦(主夫)27.6万円、会社員14.4万円~27.6万円、公務員14.4万円 |
売却・出金 | いつでも可能 | 原則60歳までできない |
「つみたてNISA」や「iDeCo」のどちらがいいというのはなく、自分にあった運用方法を考え、実際につみたてNISAやiDeCoを利用してみましょう。
まとめ
まずは投資の基礎について学び、実際に行動に移すことが大切だと思います。「もう少ししっかり調べてから始めよう!」とか「投資するお金を貯めてから!」ではなく、貯金をしながら、無駄な支出を抑え、その分で小額でいいので投資に回し始めてみることです。「百聞は一見に如かず」「習うより慣れろ」「考えるより行動する」の言葉のように、まずは行動していきましょう。
私も実際にご紹介した本を読んだあと、早速口座開設の手続きをしました。これから私も投資信託をはじめるので、結果が出たことに、またブログに書いていきたいと思います。
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