今回は芸術家の岡本太郎さんが書かれた本「自分の中に毒を持て」の書評です。
岡本太郎さんと言えば、代表作にあの有名な「太陽の塔」がありますよね!

岡本太郎作の「太陽の塔」(出典: フリー百科事典『Wikipedia』)
本書は、たまたま私が働いている会社の本棚に置かれていて、なんとなしに読んでみたんですが、サラリーマンとして働く私にとって、衝撃的な内容だったのでブログに書くことにしました!
本書の内容を一言で表すと、
「世の中の常識を捨てて、自分らしく人生を生きよう」
という内容になっています。
芸術家として活動していた岡本さんは、芸術の表現で、日本の通念とまったく反対の表現を打ち出されるなど、常に挑戦し続ける姿勢を貫いていました。
そういう姿勢を貫いてきた岡本さんだからこそ見える世界があり、学ぶところがあります。
Contents
生き方には2つの道がある
自分自身の最大の敵は、他人ではなく自分自身
自分の中に毒を持てより
本書には大前提として、「現代の人の生き方には大きく分けて、2つの道がある」と書かれています。
【現代の2つの生き方】
①楽で甘く容易な生き方(世渡りの道)
②何か危険を感じる生き方(本当に生き抜く道)
多くの人は①番の「楽で甘く容易な生き方」を選択して生きています。こちらの生き方の代表は「サラリーマン」です。要は世渡り上手な生き方です。
多くの人は親の言うと通り、学生時代に勉強を頑張り、いい学校に入り、有名でいい会社に入ります。また、学生時代は受験のための勉強はするのですが、社会人になってからは、人生の勉強や自分が本当にしたいことの勉強はしません。
なぜなら、一旦会社にさえ入ってしまえば、社内で波風立てず明るく接し、上司や同僚、後輩の人間関係には適切に対応すれば、毎月安定してお金が入ります。要は「勉強しなくてもそこそこいい感じに生きていける」ということです。
そうなれば、会社の仕事もそれなりに忙しいので日々残業し、夜、家に帰ってたあとは、疲れているので寝るだけのサイクルになります。
そして時が流れ、結婚し子供が生まれ、型通りの家庭を持ち、自分の人生を諦めてしまいます。「夢を見るのは青春の特権だ!」というのが口癖になります。
一見幸せなようにも感じますが、内心では「もっと別の会社で働きたい」、「今とは違う別の道を進みたい」、「何か他にやることがあるんじゃないのか」と考えてしまうのです。
そうならためには、②番の「何か危険を感じる生き方(本当に生き抜く道)」を選ばないといけません。
しかしこちらは、①番の生き方とは違い、「自分はいったいどうなってしまうのか」という不安が常にまとわりつきます。②番の生き方は、誰かに雇用されるのではなく、自分が情熱を持てることで起業することを指します。
ではどうすればいいのか
では情熱を持って、本当に生き抜く道に進むためには、どうしたらいいのか。
「いきなり独立なんて無理!」「情熱を持てといっても何をしていいのか、何から始めていいのかわからない!」という声が聞こえてきそうですw(私もその一人ですw)
まず、どんなことでもいいからちょっとでも情熱を感じること、
惹かれそうなことを無条件にやってみるしかない。
情熱から生きがいがわき起こってくるんだ。
ちっぽけでもいいから、心の動く方向にまっすぐに行くのだ。失敗してもいいから。
自分の中に毒を持てより
本書ではとにかく少しでも興味があること、少しでも惹かれるものを探し、無条件にやってみること。やってみて何か違うなと思えば、また違うものをやってみることです。
また岡本さんは、本を読むこともおすすめしています。文化人類学、哲学書、小説、旅行記など人生観が開くような本です。
本を読み、自分はこれから何をなすべきかを問い続けます。そうすることで、いろいろな問題が湧きあがってくるので、それに対して問題解決を求めてさらに進んでいきます。
私も実際に岡本さんの本を読んでから、旅行記の本を購入しました。実際には出会うことのない人の本を読み、色々な人の価値観を感じながら、自分にとって情熱を注げるものを探していきたいと思います。
まとめ
本書を読み終わって感じたことは、まわりの目を気にしてやりたいことをするのを諦めたり、自分には出来ないと自分の頭だけで考えたりするのではなく、まずは小さな一歩でもいいので自分を信じて行動することが大事だと思いました。
「いずれそうします」ではなく、今この瞬間でできることを自分なりに考え、実行していきたいと思います。この記事を読んでいただいたあなたにも、何かの行動をするきっかけになればうれしく思います。
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