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バックパッカーのバイブル本!旅に出たくなる小説「深夜特急」

旅に出たくなる小説「深夜特急」

現在、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)により、日本でも2020年4月16日から全国で「緊急事態宣言」が発令されました。海外や国内旅行はもちろんのこと、通院や買い物、出勤など、生活に必要な場合を除いて、外出の自粛となっています。

そんな外出自粛の「おうちの時間」におすすめの小説があります。それが沢木耕太郎さん著者の「深夜特急」です。

深夜特急

深夜特急(著:沢木耕太郎)

タコ

出た!旅人のバイブル本!
まさに旅の小説と言えば、深夜特急!

うえにー

コロナウイルスで旅行ができない今、まさに自分が海外旅行に行って、世界中を旅をしている気持ちにさせてくれる作品が「深夜特急」です。深夜特急は1~6巻まであり、それぞれの巻で読みごたえがあります。そんな深夜特急をご紹介していきます。

ノンフィクション作家「沢木耕太郎」プロフィール

まずは、深夜特急の著者「沢木耕太郎」をご紹介します。

沢木耕太郎

(出典:新潮社)

1947年東京都生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。卒業してほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞。その後も『深夜特急』や『檀』など今も読み継がれる名作を次々に発表し、2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2013年『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞している。近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。そのほかにも『旅する力』『あなたがいる場所』『流星ひとつ』「沢木耕太郎ノンフィクション」シリーズ(全9巻)などがある。(出典:東洋経済オンラインより)

深夜特急のあらすじ

深夜特急の旅

沢木さんはノンフィクション作家で、深夜特急で描かれた内容もノンフィクションというところに一番の面白みがあります。当時26歳だった沢木さんは、なんとなく「旅がしたい!」と思い立ち、考えたのが「ユーラシア大陸の旅」でした。「せっかく旅をするなら陸路がいい」ということで乗り合いバスで、インドのデリーからロンドンまで行けるかどうかという目標を立てて旅立つ物語です。

沢木さんは当時26歳だったことから、計算すると1973年に旅に出たということになるので、当時は今より各国の治安は良くなかったでしょうし、スマートフォンはもちろんのこと、インターネットもない時代の旅なので、壮絶な旅だったことは簡単に想像できますね。

そして、最終到着地「ロンドンの中央郵便局」から友達に〈ワレ成功セリ〉って電報打つことを目標に旅がスタートします。(成功セリというのは、成功したという意味です。)

深夜特急の旅の紹介

実は沢木さんの旅は、インドのデリーからではなく、香港から始まります。初めは東京からデリーまで飛行機で直行するはずだったのですが、その途中2箇所だけなら立ち寄ることのできるチケットだったことから、「それなら降りないともったいない」ということで、沢木さんは〈東京→香港→バンコク→デリー〉のチケットに変更をします。

香港の町並み

東京から旅立った沢木さんは、香港で街の熱気に酔いしれ、マカオではサイコロ博奕に魅せられ、ギャンブル「大小(タイスウ)」にハマッってしまい、デリーに行く前に思っている以上に長居をしてしまいます。マカオからようやく香港に戻りバンコクに向かいますが、香港の熱気をまた味わいたくなり、インドではなくシンガポールに行ってしまいます。しかし、シンガポールには香港のほどの熱気はありませんでした。バンコクに戻り、本当なら飛行機でデリーに行き、デリーからロンドンの旅のスタートを切るはずが、気分でデリー行きを同じインドのコルカタ行きに変更してしまいます。それから仏教の聖地「ブッタガヤ」やインドの聖地「ガンジス川」、ネパールの「カトマンズ」などを回ったことで、スタート地点のデリーに着いた頃にはすでに四か月を過ぎていました。

その後もパキスタンでは猛スピードのバスに恐怖を覚えたり、イスタンブールでは熊を散歩しているおじさんに騙されそうになったり、イタリアでは本場の安価でおいしいパスタを食べたりと、その国々の人との触れ合いや町並みの空気感を味わいながら、交渉し節約もしながら自由に旅を続けていきます。

ゴール(ロンドン)に近づくにつれて、「旅の終わり」が見え始め、「私は旅をいつ、どのように終えればよいのか。」ということを考えてしまうようになります。最終的にロンドンに到着したときには、友達に送った電報は、「ワレ到着セズ」と打ち、まだ旅は続くのでした。というお話です。

深夜特急をマップ化

実際に沢木さんが辿った大まかなルートを作ってみました。この旅は1年以上をかけて下記のルートを辿りました。インドに行くまでは飛行機が多いですが、そのあとは基本的に乗り合いバスで、たまに鉄道やフェリーで移動していることもありました。地図を見ただけでも、過酷な旅だったのだということがわかります。

沢木さんが辿ったルート

沢木さんが辿ったルート

日本→香港→マカオ→香港→バンコク(タイ)→ペナン(マレーシア)→クアラルンプール(マレーシア)→シンガポール→バンコク→コルカタ(インド)→ブッタガヤ(インド)→カトマンズ(ネパール)→バラナシ(インド)→デリー(インド)→ペシャーワル(パキスタン)→カブール(アフガニスタン)→テヘラン(イラン)→アンカラ(トルコ)→イスタンブール(トルコ)→アテネ(ギリシャ)→ローマ(イタリア)→モナコ→マドリード(スペイン)→リスボン(ポルトガル)→サグレス(ポルトガル)→マドリード(スペイン)→パリ(フランス)→ロンドン(イギリス)

バックパッカーのバイブル本!旅に出たくなる小説「深夜特急」まとめ

実際に本を読んでいると、実際に自分がその国に行って旅をしているような感覚はあります。旅が好きな人であれば、実際に行ったことがある国が小説でも出てくるということもあるので、より小説を楽しめます。小説を読みながら、物語に出てくる都市をグーグルマップで検索しながら、見てみるとまた違った形で楽しめると思いますので、おうちにいる時間で読んでみてはいかがでしょうか。

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