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【書評】スマホ脳!スマホと適切な距離をとろう(著:アンデシュ・ハンセン)

普段生活をしていると、何気なくスマホをいじってしまい、「時間を無駄にしてしまった!」というようなことを、何度も繰り返している経験はないでしょうか。(私もありますw)

 

ではなぜ、そんなにもスマホを見てしまうのかについて、わかりやすく書かれている本があります。それが、今回ご紹介する「スマホ脳」です。

 


 

著者のアンデシュ・ハンセンさんは、本書を通して、人のスマホ依存に警鐘を鳴らしています。

 

スマホ脳の概要

まず本書を読んで驚いたのが、現在の大人で1日4時間、10代の若者なら4~5時間もの時間をスマホに費やしているというデータが出ているということです。これは少し異常な数字ではないかと思いますが、人がそこまでスマホに熱中するにちゃんとした理由があります。

 

人間の脳はデジタル社会に適用していない

 

前提として、著者のアンデシュ・ハンセンさんは言います。

 

人間の脳はデジタル社会に適用していない。(スマホ脳より抜粋)

 

人類の長い歴史の中で、ほとんど時間、狩猟採集民として生き永らえ進化してきました。

 

その時の人の唯一の基本ルールは「生き延びて遺伝子を残すこと」で、それを全うするために、人は環境に適応してきました。例えば、茶色だったクマがアラスカにたどり着き、シロクマになったのと同じようにです。

 

人間の脳はデジタル社会に適用していないというには、種に大きな変化が起こるには、長い時間を要するということです。携帯電話ができたのが30数年前、スマホが一般的に流通し始めからは、まだたった10年ぐらいです。

 

これが「人間の脳はデジタル社会に適応していない」理由です。(デジタル社会に適応していないことで、引き起こす悪影響については後述します。)

 

スマホは最新のドラッグである

人は「新しい情報」や「新しい知識」、それと「何かが起こるかもしれないという期待」というものが好きな生き物です。

 

「新しい情報」や「新しい知識」、それと「何かが起こるかもしれないという期待」は、人にドーパミンを放出させます。

 

ドーパミンの最も重要な役目は私たちを元気にするだけでなく、何に集中するかを選択させることだ。つまり、人間の原動力とも言える。(スマホ脳より抜粋)

 

私たちの先祖である狩猟採集民としての「新しい情報」や「新しい知識」は、周囲の環境を理解するのに役立ち、情報や知識があればあるほど、生き延びられる可能性が高まるということにつながっていました。

 

また、狩猟採集民としての「何かが起こるかもしれないという期待」は、例えば木を登って実が何もなかったら、別の木を探す、それでも諦めずに期待を抱き、果実を見つけるためのことができ、生きる確率を上げることができていました。

 

それを現代で置き換えると、スマホだけで「新しい情報」、「新しい知識」、「何かが起こるかもしれないという期待」ができてしまうのです。

 

新しい情報や知識はスマホで簡単に検索できてしまいますし、「何かが起こるかもしれないという期待」は、チャットやメールの通知がきたら、「大事なことかもしれない」という期待を感じてしまい、ドーパミンを放出し、スマホを繰り返し触ってしまうのです。

 

そのようなことで私たちは人間が本来持っているメカニズムにより、ついついスマホを長時間触ってしますのです。次はスマホ依存になってしまった場合に、どのようなことがデメリットになるかを見ていきましょう。

 

スマホ依存になるデメリット

本書の「スマホ脳」には、人がスマホに依存することで様々な悪影響を及ぼすことが書かれています。誰もが影響される訳ではありませんが、悪影響を及ぼす可能性があることを箇条書きで、下記にまとめてみました。

 

  • 集中力が低下する
  • 記憶力が低下する
  • 周囲に対して、無関心になる
  • 睡眠時間が減る
  • 時間を無駄にする
  • 孤独だと感じる
  • 自信がなくなる
  • 精神状態が悪化する
  • 共感力が低下する
  • 頭が悪くなる

 

 

なんでもそうですが、スマホとも「適度な距離をとる」ことの大切さがわかると思います。

 

スマホと適度な距離をとる対策

スマホとの距離を適切にとるための対策もご紹介します。

 

現状把握:自分のスマホ利用時間を知ろう

まずは自分がどのくらいの時間、スマホにかけているのかを把握しましょう。

 

対策①:目覚まし時計と腕時計を買おう

できる限りスマホを触らないようにするため、スマホでなくてもいい目覚まし時計と腕時計を買いましょう。

 

対策②:毎日1~2時間、スマホをオフに

デジタルデトックスのため。

 

対策③:プッシュ通知をすべてオフにしよう

いちいちスマホに反応しないように。

 

対策④:運転中はサイレントモードにする

単純に危険な瞬間に気が散るリスクが減ります。

 

対策⑤:スマホを隣の部屋に置く

集中力が必要な作業をするときは、スマホを手元に置かず、隣の部屋に置きましょう。(難しい場合はせめて目に見えないところに置きましょう。)

 

対策⑥:チャットやメールをチェックする時間を決めよう

例えば、1時間ごとに数分にするなどにしましょう。

 

対策⑦:友達と会っているときはスマホをマナーモードにし、少し遠ざける

そうすることで、一緒に楽しく過ごせます。またあなたがスマホを取り出せば、、周りにも伝染してしまいます。

 

対策⑧:スクリーンタイム(スマホ利用時間)を制限し、代わりに別のことをする

仕事や勉強以外でスマホのスクリーンに費やしていいのは最長で2時間です。今までスマホに費やしていた時間を、「宿題をする」、「運動をする」、「読書する」、「友達に会う」など、それに集中する時間を決めましょう。

 

対策⑨:スマホを寝室に置かない

少しでも眠れないなら、寝室にスマホを置くのはやめましょう。どうしても置く場合は、着信音を消し、マナーモードにしましょう。

 

対策⑩:SNSは積極的に交流したいと思う人だけをフォローしよう

SNSを見るだけではなく、他の人の投稿に積極的にコメントすれば親近感が生まれ、関係も深まります。

 

対策⑪:ストレスの兆候を見逃さない

悪化しないように、少しの兆候を見逃さないようにする。

 

対策⑫:どんな運動も脳に良い

心拍数の上がる運動をしましょう。ただ散歩するだけでも驚くほど効果があります。運動は最大限にストレスレベルを下げ、集中力を高めることができます。理想は週に3回45分、できれば息が切れて汗をかく運動が望ましいです。

 

まとめ

スマホは大変便利で、現在の生活には欠かせないアイテムになりました。ただ、人間が進化してきた過程でプログラムされたメカニズムが、スマホを触りすぎるという欠点を露呈することにもなりました。

 

この記事を読んでいただいたあなたが、少しでもスマホとの適切な距離が保てる生活ができることを祈っております!

 


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