日々忙しいと、こんな悩みはないでしょうか?
・ダイエットしたいけど、ついついお菓子の誘惑に負けてしまう
・暇さえあればユーチューブに見てしまうほど依存している
・とにかくやる気が出ないetc.
そんな悩みが一発で解決する本があります!
それが今回ご紹介する「スタンフォードの自分を変える教室(著:ケリー・マクゴニガル)」です!
本書は、かの有名なスタンフォード大学で実際に行われている人気の講座で、自分の意志力に対して、磨きをかける内容になっています。
意志力とは、注意力や感情、欲望をコントロールする能力で、意志力の能力を磨くことで前述した「誘惑」「依存症」「やる気が出ない」などの悩みから解放されます。
それでは早速解説していきます!
Contents
意志力を磨くメリット
意志力を磨けば人生が変わる
意志力を磨くことで様々なメリットがあります。
例えば、
- 無駄な出費を抑えて、貯金することができる
- 栄養のバランスを考えた食事を心がけることで、健康体質にすることができる
- 筋トレを習慣にして、カッコいい体を手にすることができる
- 自分の定めた夢や目標に対して、最短距離で達成することができる
- 上司に言われた仕事でなく、主体的に仕事に取り組むことができるetc.
言い出せばきりがありませんが、意志力を磨くことは、結論「なりたい自分に向かって最短距離で邁進することができる」ということです。
意志力の原理原則を理解する
前頭前皮質があなたをコントロールする
まずは、現代の私たちがもっている意志力は、大昔の人間が仲間とうまく付き合い、親やパートナーとしてやっていくために、必要に迫らせて身につけた能力であることを強く認識しましょう。
単に意志力を磨くのではなく、原理原則を知ることでより内容が理解しやすくなります。
人間の脳には「前頭前皮質」という自己をコントロールするものがあります。前頭前皮質は主に3つの領域に分かれています。
・やる力
・やらない力
・望む力
この3つの力を駆使して、自分の目標を達成していきます。この能力を、昔は他の動物から殺されないように生きていくために発揮されていました。
しかし、現代社会ではその能力を逆手にとられた、様々な誘惑や依存するものが溢れすぎています。
おいしいご飯、お酒、風俗、テレビ、ユーチューブ、スマホ、ゲーム…。
例を挙げればキリがないですが、立ち止まって考えてみると、何も考えず普通に暮らしていては、何かの誘惑に負けたり、依存症になったりするのは当然のように思います。
これは現代の情報社会の複雑化や利益を優先した企業の姿勢の表れのようにも思います。
脳は1つでも「自分」は2人いる
私たちの心の中には、2つの自己が存在します。
1つ目は自己が衝動のままに行動して、目先の欲望を満たそうとすること
2つ目は自己の衝動を抑えて欲求を先延ばし、長期的な目標に沿って行動すること
人間の生活は、常にこの二つの自己のせめぎ合いです。
例えば、「お金を100万円貯める」という目標を持っていた人の目の前に、欲しい商品が現れたとします。
貯金したいけど、欲しいものを買えば、目先の欲望の自己が勝ったということ。
ここはグッと我慢して、スルーできれば、長期的な目標をかかげた自己が勝ったということになります。
要は「長期的な目標の自己の方を多くの場面で選択できるように意志力を磨こう!」ということです。
意志力を磨く
では具体的にどのように意志力を磨いていけばよいのか。本書ではたくさんの方法が記載されていますが、今回は私が主観的に特に取り組みやすいものをピックアップして、ご紹介します。
選択した瞬間を振り返る
自己コントロールを強化するには自己認識力を高める必要があります。
まずは何かを選択した瞬間を意識しましょう。例えば、スマホを触った瞬間に「なぜスマホを触ったのか」を意識してみましょう。振り返ることで、いい加減な選択の数が減ります。
呼吸を遅らせる
呼吸を遅らせることで自制心を発揮することができます。呼吸の数を1分間に4回から6回程度意識的に減らし、自己コントロールを適切な状態へもっていきましょう。
睡眠時間を確保する
睡眠時間が多いほど、集中力や自己コントロール力が回復します。夜眠れない場合でも、その分を補填するために寝だめすることや居眠りも有効です。
屋外の自然に触れる
外で活動しましょう。仕事などで行き詰ったら近所を5分程度歩き回り、気分転換しましょう。
望む力をつくりだす
誘惑に負けそうになったり、目標を諦めそうになったときに「自分が望むこと」を思い出しましょう。単純に思い出すだけでも、やる気がでます。
「なぜ」を考えれば姿勢が変わる
良いことをしたのだから自分をあまやかしても構わないと気付いたら、ちょっと落ち着いて、それがごほうびに値するかどうかではなく、自分はなぜ良いことをしたのか考えてみましょう。
「明日も同じ行動をする」と考える
明日も同じ行動をすると考えておけば、「明日からちゃんとやればいいや」という言い訳ができなくなります。
失敗した自分を許す
失敗しても、思いやりを持ちましょう。罪悪感を持ちすぎると失敗を繰り返してしまいます。自分に対しては思いやりをもつことで罪悪感が和らぎ、自分自身に対する責任感が増します。
10分待ってみる
どんなに誘惑を感じても必ず10分待ってみましょう。その10分の間に、誘惑に打ち勝ったら手に入るはずの報酬を想像しましょう。例えば、ダイエットしているのであれば、間食でお菓子を食べるか、食べないかを10分待ってみましょう。
背水の陣で挑む
決めたことを実行するためにあらかじめ対策を講じ、自分の本当の望みに反することをやりにくくしましょう。買い物しすぎる場合は、買い物に出かける前にクレジットカードを家に置いていき、現金で買い物をする。何か習い事を始めたい場合は、申込金を一括で払ってしまうなどです。
最後に意志力の磨き方のおさらいです。
意志力でもっとも大切な3つのこと
- 自己認識
- セルフケア
- 自分にとって最も大事なことを忘れないこと
以上です。
まとめ
スタンフォードの自分を変える教室を解説してきましたが、納得しただけでは全く意味がありません。
実際に行動してみてはじめて、スタートラインに立つということです。私も実際に自己認識することで気持ちの変化が現れ、変わり始めてきています。ぜひ本書を読んで欲しいと思います。(文庫本だと366Pもありますがw)
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